この記事はネタバレを含みます。
ユートピア/トマス・モア
「ユートピア」という理想的な国について語ることで、自国の政治を風刺する一冊。最初と最後は小説チックなのだが、ほとんどはユートピアという国の政治や習慣、宗教などを解説するものである。
実際に著者が国王と対立し、処刑された事実も重みを増している。
ただ、ユートピアも全体主義的な要素もあり、あまりこれを理想とは思わない(1516年の本なのでイチャモンに近いけど)。
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ぼっち・ざ・ろっく!
ぼっちの主人公があることからバンドを組むことになり、そこから様々な人に出会っていく、という話。Netflixで配信されており、話題になっていたのもあって久しぶりにアニメを見た。
違う世界とはわかっていても、似たような境遇からか勝手に同情してしまう。
かりそめの夢を見た気分で凄い憂鬱になる。
あと何故かアジカンの動画がYouTubeのおすすめに出てくるようになった。
https://www.netflix.com/title/81641170
ここは退屈迎えに来て/山内マリコ
地方の閉鎖的なコミュニティに窒息する人々の話。その世界での出来事を色々な視点から描いている短編集にも近い感じ。
R-18賞の受賞作らしく、最初は官能小説かと思っていたが、そういう描写はコミカルだったので、そこまで身構える必要はないと思う。
個人的には5番目の「アメリカ人とリセエンヌ」が異文化による喜劇にも近い感じで一番面白かった。
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ソーシャル・ネットワーク/デヴィッド・フィンチャー
これはマークザッカーバーグがFacebookを立ち上げ、世界に広まっていくまでを描いた半分実話の映画。アイデアを思い付いたらすぐ実行したり、カリスマ性のあるプログラマーに惹かれたりと、何となくわかるような行動が多く、そういう意味では面白かった。
雰囲気的にはスティーブジョブズの映画にも似ているかもしれない。
しれっとファイトクラブのワードも入れてきたのはカメオ的でいい。
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