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摂取したもの一覧【2023/09】
ネタバレを含みます。

アンドロイドは電気羊の夢を見るか?/フィリップ・K・ディック
世界大戦後の荒廃した世界で、賞金稼ぎの主人公が逃亡したアンドロイドを処理する、というSF小説。
電気羊やマーサー教など独特な世界で話が進んでいくため最初は意味不明だが、一回この世界に入るとめちゃくちゃ面白くなっていく。
そして、人間がアンドロイドに感情移入していく様は、人工知能が進化しシンギュラリティを迎えつつある今だからこそ、深く刺さるストーリーである。
これが1968年に書かれたとは思えないほどAIに対する諸問題の核心を突いており、そういう意味でも受け継がれるべき名作だと思う。
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檸檬/梶井基次郎
鬱屈とした主人公が、檸檬に出会うことで気持ちが晴れ、想像を膨らませていく話。
昔の人もこういうこと考えてたんだなあと親近感に湧くような、スケールの小さいこじんまりとした感じがいい。
短く、青空文庫で無料なので、ぜひ読んで欲しい。
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ブレードランナー/リドリー・スコット
「アンドロイドは電気羊の夢を見るか?」が原作の映画。
ただ、同じなのは世界観だけで、オリジナルのストーリーとなっている。
特に、感情を持ったように見えるアンドロイドの表現が凄く、演技をしているのは人間だが、絶妙なロボット加減がよかった。
また、少しアングラな雰囲気を出す為にアジアっぽさを出していたが、怪しい日本語も混ざっていて日本人から見ても変な感じがした。
原作を読んでから見た方が理解もしやすいしより面白くなると思う。
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グロテスク/桐野夏生
容姿の良い妹をコンプレックスに思う「わたし」の視点から、妹やクラスメイトが転落する様子を描いた小説。
登場人物全員の性格がねじ曲がっていてグロテスクだが、一見不可解な行動も段々理解できるようになる様は爽快感がある。
実際の事件を発展させたものらしく、最後の解説を読んで繋がったような気がした。
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